2025年2月4日
知っていますか?便の中身
知っていますか?便の中身

みなさんが毎日排泄している「便」の中身をご存知ですか。
ひょっとして、便の中身は「食べかす」だと思っていませんか?
実は、ほとんどの人が「便は食べかす」と思っているのです。実際は、水分が60%。この水分が少ないとコロコロ便、多いと水様便になります。
では、水分以外の40%の固形分は何でしょうか?
この40%の固形分のうち、一番多いのは腸の粘膜の剥がれ落ちたもので20%。次に多いのが腸内細菌の死骸で10%。残り10%弱が食事の残渣(食べかす)。食べかすはなんと10%に満たないのです。ちょっと意外ですよね。
40%の固形分の半分は、腸の粘膜ということです。そう考えると、ご飯をしっかり食べれば、便がたくさん出るわけではありません。ご飯の中身、食べ方も大切になってきます。
剥がれ落ちた腸の粘膜(学術的には粘膜上皮細胞)は皮膚の垢のようなもので腸粘膜の新陳代謝が盛んだと多くなります。食物繊維を腸内細菌が発酵・分解してつくり出す短鎖脂肪酸、特に酪酸(大腸の腸内細菌である酪酸菌が食物繊維を分解して作り出す短鎖脂肪酸の一種)がこの新陳代謝を活性化して、いい便を作り出しています。
食物繊維や発酵食品で腸内環境を整える

食物繊維や発酵食品、それに含まれる乳酸菌やビフィズス菌が腸内細菌を増やしてくれて、腸内をよい状態に保ってくれることでよい便となるのです。食事に含まれる食物繊維で腸内細菌が増えれば、当然、腸内細菌の死骸も増えます。そして、剥がれ落ちた腸粘膜と食べかすといっしょに気持ちの良い便を作り出せるというわけです。
つまり、いい便を出そうと思えば腸粘膜の新陳代謝を活性化して、腸内細菌を増やしてくれる食物繊維が必要だということです。だから、野菜や発酵食品の多い食事をよく噛んで食べることが大切で、よく噛んで箸置きをすることで胃腸の不調改善、便秘、下痢改善にもつながります。
ゆっくりよく噛む箸置きの方法解説

無理なくゆっくりよく噛むことが出来る簡単アドバイス「箸置き」の方法をご紹介します。つい早食いになる方、よく噛めない方は、「箸置き」を試してみてください。
余談ですが、プレジデント社から「箸置きダイエット」という本を出版しています。もしご興味がございましたら、ぜひご一読ください。
「箸置きダイエット」(プレジデント社):
https://presidentstore.jp/item/002418.html
■箸置きのやり方動画■
【超簡単‼誰でも出来る食事ダイエット】医学博士推奨 箸置きの効果とやり方
https://youtu.be/q4t1fycNlfE