2021年12月4日

伝統的日本食のススメ、世界が認める健康食

# 日本食、発酵食品、腸内細菌、食物繊維

Drセルフチェック開発者の医学博士金城実です。

今回の健康コラムは、伝統的な日本食のススメのお話です。

日本人が何気なく食べてきた、伝統的な日本食は、実は世界中で認められている健康食だということをご存知でしたか? 栄養学的にも、海の幸(ワカメ、海苔、昆布、魚、貝類)山の幸(椎茸などのキノコ類)陸の幸(お米、麦、大豆などの豆類)がバランスよく含まれています。

いかがです、今日から一日一食は伝統的な日本食を食べてみませんか? 難しいことはいいません。ご飯に、豆腐とワカメとお芋が入った具沢山の味噌汁。おかずも贅沢はいいません。海苔に納豆に梅干や白菜などの漬物、余裕があれば焼き魚か卵焼き。これなら、毎日でも簡単に続けることができます! 

この内容をちょっと分析すると。ご飯、味噌、豆腐、ワカメ、お芋、海苔、納豆、すべてビタミンやミネラル豊富な植物栄養素です。特に味噌や納豆は発酵製品で、下痢や便秘など胃腸の不調を繰り返している方にはオススメ食材です。

また、主食のご飯は100g中に脂肪が0.5gという低脂肪食で、大豆(味噌や納豆)などの豆類と一緒に食べると、アミノ酸スコアという、タンパク質を効率よくつくる指標も理想的になります。

植物栄養素が多いので腸内細菌が喜ぶ食物繊維が多いのですが、さらに、ご飯にはレジスタンス・スターチといって、消化されにくく、食物繊維のような役割をしてくれる、都合のいい、でんぷんが含まれています。食物繊維は腸内細菌を育ててくれたり、腸の壁にへばりついた汚い油よごれを掃除したり、腸の健康には不可欠です。

世界中で認められている日本食を、日本人が食べない。最近こんな現象が起きています。みなさんはいかがですか?伝統的な日本食は健康にいいだけでなく、日本人として世界に誇れる食文化です。まず、一日一食の、簡単な日本食、ご飯と、具沢山の味噌汁から始めて見ませんか。そして、日本食の素晴らしさを、ぜひ次の世代にも伝えていってください。

頑張らなくてもできることから始めてみませんか。

頑張っても、1週間でやめてしまっては、意味がありません。

継続することが、何よりも大切です。