2025年2月18日

ストレス、メンタル不調の簡単対処方法(5)「マインドフルネス」

ストレス、メンタル不調の簡単対処方法「マインドフルネス いま、ここ、じぶん」

ストレスを感じた時、メンタル不調で少し落ち込んだ時に簡単に出来るマインドフルネスについてのお話です。皆さんもどこかで聞いた言葉かもしれません。マインド=心が、フルネス=満ち足りている。そんな言葉です。  

マインドフルネス「いま、ここ、じぶん」に集中する

夜、布団に入ってから、今日起こった嫌な出来事を思い出して、心がざわついて、目が覚めて、なかなか眠りにつけなかったという経験はありませんか?   マインドフルネスでは、「今、ここ、自分」に意識を集中します。過去の出来事は気にしない。過去の嫌な出来事は思い出さない。明日の心配はしない。自分以外の人の事は考えない。   とても自分勝手なように聞こえるかもしれませんが、頭でいろいろと考えるのをやめるということです。いくらくよくよと考えても過去を変えることはできません。また、いくら頭で考えても明日どうなるかは分かりません。自分のことですらままならないのに、ましてや人の心配をしても始まりません。   だから、今ここにいる自分(現実)をしっかり観察して、それ以外のことには意識を向けないことです。布団に入った時の自分はいかがでしょうか。自分に集中してみると、ゆっくりと息を吐いて、ゆっくり息を吸っている、そんな自分が見えてきます。息を吐いて息を吸って、また息を吐いて息を吸っている。それだけが現実です。今日あった出来事にも、明日起こるかもしれない出来事にも、ましてや自分以外の人のことはこの際、忘れてください。今の自分の現実を見つめて、それ以外のことをあれこれと頭で考えないことです。  

心を穏やかにする事で、心の健康(メンタルヘルス)につながる

今、自分が生きて息を吐いて息を吸っている。この事実にしっかり向き合うことで、不思議と心がとても穏やかになります。知らない間に深い眠りにつくことができます。   この「今、ここ、自分」と言う考え方は、坐禅のときの心得です。昨日の事、明日の事、他人の事「今、ここ、自分」以外のことを脳が考えると、雑念が湧いてきて、ココロが落ち着かないのです。   脳波で言うと、いろいろなことを考えているときは、β波という速くて細かい波が出ています。座禅で心が静かになるとα波というゆったりした大きな波が出てきます。このα波が出ている心の状態の時は、少々のことでは動じない平常心を保つことが可能だと言われています。   心の健康(メンタルヘルス)を得るためには、このα波の状態、イコール座禅の状態。我々現代人では、それが「今、ここ、自分」としっかり向き合うことが大切になります。