2025年2月13日
入浴で免疫力アップと風邪予防
入浴で免疫力アップと風邪予防

今回はお風呂で免疫力アップのお話です。
体温が上がることで、みなさんのカラダの中の免疫細胞が活性化され、免疫力が上がり、風邪やインフルエンザなどの感染症からカラダを守ってくれます。カラダの温度が1℃上がると免疫力は2倍になるという報告もあります。風邪をひいてから薬を飲むのではなく、風邪をひかないためにカラダを温めることが風邪予防になるのです。

風邪が流行しているシーズンに、寒いところで夜更かしをして風邪をひいてしまったという経験がありませんか?寒い場所に風邪のウィルスや細菌がたくさんいるわけではありません。私たち人間の免疫細胞は、体温が下がると機能が低下してしまいます。また、夜間はカラダが休む時間帯なので、もともと免疫細胞も働かないようになっています。
免疫細胞を街の中を巡回しているお巡りさんに例えるとわかりやすいかもしれません。昼間はお巡りさん(免疫細胞)が元気に見回りをしてくれているために、泥棒(細菌やウィルス)などの犯罪(感染)はあまり起きません。でも、夜になるとお巡りさんも巡回を減らすため、夜間は泥棒などの犯罪が起きやすい時間帯になります。
免疫細胞も、寒い場所や、夜遅い時間になると活発に働けなくなります。だから、寒い夜に夜更かしをすると、免疫細胞が細菌やウィルスを退治できずに風邪をひいてしまうのです。

お風呂で湯船にゆったり浸かり、カラダの芯まで温めることで、免疫細胞が活発に動きだし、免疫力が倍増するということです。残念ながら、シャワーでは体の中心の体温を上げることができず、免疫力をアップすることができないのです。
風邪のシーズンにワクチンを打って、症状がでたら薬で治すという「病気になってから治す事後対策」だけでなく、自分でできる感染予防、免疫力アップという「ならないためにどうするか事前対策」という予防医療の考え方を是非身につけてほしいと思います。
そしてお風呂でカラダの芯から温まることで、免疫力がアップし、結果的に風邪予防、インフルエンザ予防になることを覚えて、是非入浴を習慣にしてください。